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約束のカタコンベ

通り過ぎた道はすでに 僕の中じゃどうでもいいこと

az you like... / 井口裕香 ディスクレビュー「君といたら...」

先週水曜日発売の井口裕香さんの2ndアルバム『az you like...』を聴いている。

 

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口笛の印象的な「shakedown」で"慣らし運転"をしつつ、アルバム全体を牽引するに相応しい2曲目の「GREEN ROAD」へ。この爽快感に惹き込まれて一気に最後まで聴ける。図らずも青空の下をオープンカーで駆ける彼女の姿が浮かんでしまう(これは初回限定盤付属DVDの特典映像のせい)。韻の踏み方も心地良い。

 

アルバムタイトルの『az you like...』には「井口裕香の全てを知ってほしい」という想いが込められており、キュートな面からシリアスな面まで様々な角度で見せてくれる。激情に駆られるように歌う「リトルチャームファング」やメッセージ性の強い「変わらない強さ」は、先述のアルバムのコンセプトの中で上手く落とし込まれており、シングル曲だから浮いているなんてことはない。

 

謡曲チックな「Hey World」と「ピリオドのない雨」がそれぞれ3・8曲目に配置されているなど、全体的に緩急のつけ方が絶妙で落ち着いて聴ける点も良い。

「YOU!!!」でこのアルバムの大団円を迎えても十分満足できるくらいだが、最後の最後に本人作詞による「おやすみなさい」を挟んでくるところがまたニクい。一日の終わり、流れ星に願いを託すひと夏の思い出的ナンバー。あと添い寝のイメージ。耳元で囁くような歌い方で本当に癒される。特にラスト、今にも寝落ちしそうな、か細い"おやすみなさい"が最高。

 

井口さんの魅力がたっぷりと凝縮された至極の一枚。君といたらどこへでも行ける。

 

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