約束のカタコンベ

生活の記録

色々ディスクレビューするやつ【2016年7月12日】

みなと / スピッツ

みなと

みなと

 

7月27日発売の15thアルバム『醒めない』が待ち切れないので最近またよく聴いているが、本当に素晴らしい。この曲だけでアルバムへの期待も自ずと高まる。

スピッツにとっては3年ぶりのシングルだったが、ここにきて原点回帰的な曲を作り上げたと思う。流石。Aメロもサビも関係なく、全編心地良いメロディー。歌詞に関しても相変わらず言葉選びが上手い。"錆びた港で"なんてフレーズを使うバンドはスピッツしかいないだろう。

c/w曲「ガラクタ」もまた面白い曲。

 

Dr.Izzy / UNISON SQUARE GARDEN

Dr.Izzy (初回限定盤)(CD+2 LIVE CD)

Dr.Izzy (初回限定盤)(CD+2 LIVE CD)

 

UNISON SQUARE GARDENの6thアルバム。

「シュガーソングとビターステップ」のスマッシュヒットで一躍有名になった彼ら。そこから果たしてどういったアルバムを仕上げてくるのだろうかと期待と不安を抱えつつ聴いてみたが・・・すごく良い。やはりこの人達の音楽はぶれなかった。

歌詞は今まで以上に意味不明になっているが、そんな遊び心がたまらない。

「アトラクションがはじまる(they call it “NO.6")」や「mix juiceのいうとおり」など、打倒シュガーソングと言わんばかりのシングル級の楽曲も仕込まれており何度も聴きたくなる。というか全曲必聴。

ロックバンドがいつも通り音楽を楽しんでいるのが伝わるアルバムで、聴き手としてもとてつもなく楽しい。初回限定盤の2枚組ライブCDも最高。

 

It’s my CUE. / 田所あずさ

It’s my CUE.(通常盤)

It’s my CUE.(通常盤)

 

前作とは打って変わってロックテイストを強めた2ndアルバム。

勢いがある反面、アルバムとしては大味な構成になっている気がする。表題曲「It’s my CUE.」とシングル数曲が浮いていてどうしてもぎこちない流れに。もしかしてボーカルが伴奏に競り負けている?「純真Always」のc/w曲「孤独な惑星」の方がずっと聴きやすかった(この曲は収録されていない)。

掻い摘んで聴くには良さそうだが、アルバムとしては散漫な印象だった。ライブで完成させることを想定して作ったとしても、それはそれで鼻につく。

 

ブラッドサーキュレーター / ASIAN KUNG-FU GENERATION

ブラッドサーキュレーター

ブラッドサーキュレーター

 

アジカンの新曲。『NARUTO-ナルト-疾風伝』OPテーマ曲。

中村佑介氏によるジャケットがまずカッコいい。

YouTubeで事前公開されていたショートバージョンを聴いた段階ではそこまでピンとこなかったが、フルサイズで聴いてみると一気に気持ち良くなった。鼓動が一気に高鳴る感覚がある。

インパクトがないようであるような、そんな絶妙なメロディーが次第に癖になる。ドラムの力強さは今作でも健在で、後半にかけての盛り上げ方もアジカンらしい。

ギターの喜多建介氏が歌うc/w曲「八景」もまた違ったテイストで良い。