RPG史にその名を強く遺した『ファイナルファンタジーVII』が23年の時を経てこの春（一部）リメイク。勿論やりました。
ストーリーがミッドガル脱出という原作で言う1/3程度までしか描かれていない、所謂"分作"なのでそれだけで何かと批判されがちだが、そんなことが気にならないくらいには面白かった。何より、RPGで肝となる戦闘がとにかく楽しいの一言に尽きる。実質リアルタイムで行動できるアクティブタイムバトルは当時としても斬新だったが、その方式を見事にブラッシュアップしてアクションRPG感も出しているのはお見事である。マテリアのカスタマイズとか戦略性もちゃんとある。「早くATBゲージ溜まって！ケアルガやらないとヤバい！」みたいな状況は日常茶飯事。一方でアクションが苦手な方にもコマンド選択だけができるクラシックモードが完備されているのも親切。
基本的には一本道を辿っていくのだけど、道中でのキャラクターとの触れ合い、原作では描かれなかった回想シーンなど上手く掘り下げていた。若干間延びする部分も散見されたが、許容範囲で、リメイクの意義をしっかりと理解しているからこその丁寧な作りだった。
ちなみに、ミッドガル脱出（ゲームクリア）までは寄り道要素も堪能したので50時間かかった。次回作が出るのは多分2年後とかだろうけど、どうかこの旅の続きを見届けさせてくれ！いや必ず！と言ったところ。
キリエというこの情報屋の姉ちゃん（CV:上坂すみれ）が良かった。サブストーリー含めて。
