架空OL日記の劇場版観てきた。TOHOシネマズ錦糸町 オリナスで。
芸人・バカリズム氏が自身をOLと偽り、OLになった体でネット上でこっそり書いていたブログ"架空升野日記"をドラマ化した『架空OL日記』。放送から約3年の月日を経てまさかのスクリーンに進出。
この作品のことは、深夜に放送していたのをたまたま観たことがあり知ってはいたが、改めてちゃんと観てみようと思い、dTV*1で1話から追っていったら、この独特の世界観は何!?と瞬く間に虜になり、一気に完走してしまった。途中でBlu-ray BOX買っちゃったし。
で、ドラマ完走後即映画館に直行し鑑賞。めちゃくちゃ面白かった。
正直、OL達が駄弁っているところをひたすら観て楽しむこの作品の性質上、映画でやる必要性は・・・と言われそうだけど、そこの可笑しさ込みで『架空OL日記』なんだと思う。ドラマの映画化にありがちなスケール感のアップは一切なし。むしろドラマ版と同じスケール感とくだらなさ。流石である。
ドラマは家で一人で観るけど、映画となると他のお客さんと一緒にクスクス笑いながら観れるのでまた違った楽しみ方ができた。いや、OLが喋ってるだけだが。
上映時間100分なので、ドラマの話数で換算すると大体4話分になるが、たっぷりとまたあの世界に浸ることができて嬉しかった。何なら永遠に観ていたかったくらい。ラストはドラマ版を踏襲する形で、喪失感を増幅させながらエンドロールに突入。この現実に引き戻される感じはやっぱり切ないけど、絶対また会えることを信じてる・・・!
何となく終盤かな?と思ったあたりで、「あ、出た!(笑)」となること必至。それにしても、"私"に対する今まで掻き消えてたはずの違和感が急に剥き出しになってくるこの締め方は上手いなと改めて感じた。ちなみに、映画だとドラマ版+αでさらに解釈の余地を残してくれる。
今回も主題歌は吉澤嘉代子嬢による「月曜日戦争」。しかも劇場用に、アコースティックアレンジの新録バージョンが追加されていて、これもまた沁みる。必聴。
・・・本当に、徹頭徹尾大きなことは何も起こらないので安心してほしい。日常が続いていくだけだが、役者さんの演技と素のラインがある意味曖昧で、普通に吹き出しちゃう場面が散見されるのが良い。
どれもこれも笑ったけど、特に挙げるなら酒木さんがトイレで便座にお尻つけない話するところとかその後の展開含め最高。超笑った。あと、紗英ちゃんがずぶ濡れで出勤してくるシーンも好き。
原作・ドラマ未視聴でも楽しめると思うけど、ニヤリとできる天丼ネタが多数盛り込まれているので、ドラマを観てからの方がより一層楽しめそう。映画版も早くBlu-ray出ないかな。またあの5人に会いたすぎる。
ちなみに、パンフレットは『架空OL日記』ファン垂涎の内容だった。セットへのこだわり凄い。
*1:2020年4月30日までの期間限定配信。