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約束のカタコンベ

通り過ぎた道はすでに 僕の中じゃどうでもいいこと

オレンジデイズに感じる甘酸っぱさ

ドラマオレンジデイズ観た。
今から10年前の2004年にTBSで放送されたドラマで、今更になるわけだが…。
実に素晴らしい作品だった。

主人公・結城櫂(妻夫木聡)と聴力を失くした萩尾沙絵柴咲コウ)の二人の恋愛模様を中心に、5人の大学生の青春ストーリーが展開される。
登場人物は皆個性豊か。時には衝突しながらも、和気あいあいと大学生活を過ごしていく。

…持つべきものは友である。
物語が進むにつれて、櫂を始めとするオレンジの会の誰もが、沙絵を一概に“耳が聞こえない障害者”と捉えずに“一生大事にできる仲間”として受け入れているように見えて、僕は心を打たれた。

障害とどう向き合っていくかについては、本人にとってもその周囲の人にとっても容易に答えを導き出せるものではない。
それでもきっと彼らは彼らなりに障壁を乗り越えることができたのだと思う。
劇中で日常的に使われる“手話”は、まさにそのためのコミュニケーション手段。何気ないはずの言葉にも突き動かされる。
「ごめん」「ありがとう」辺りは何度も登場するので自然と覚えてしまうほど。
“手話”をここまで魅力的なものとして映すドラマは滅多にないと思う。

主題歌であるMr.Childrenの「Sign」はまさにこのドラマにおけるマスト的存在。
力強くも繊細に物語を綾なす一曲。
(僕が元々Mr.Childrenの大ファンであることを差し引いても)名曲と言わざるを得ない。
“今”というかけがえのない時間をいつまでも大切にしていこう。そんなメッセージが「Sign」には
込められていると思う。

どこにでもあるような大学生の日常の機微を、繊細なタッチで描いた素敵な作品。
やはり最後まで脚本が秀逸。後ろ髪を引かれる思いには絶対にならない。
むしろ「大学でこんな青春を謳歌したい!」とオレンジの会の5人に羨望の眼差しを向けたくなるだろう。
とにかく優しくて甘酸っぱい物語です。オレンジだけに。

 

【2015年12月22日追記】何やら来年3月Blu-ray化されるらしい。