小沢健二の19年ぶりニューシングル。勿論買った。
発売日の前日にリリースを告知するという異例のプロモーションにまず興奮したが、表題曲「流動体について」は19年間僕も皆も色々あったよねと様々な想いが込められた渾身の一曲である。≪言葉は都市を変えてゆく≫というフレーズは力強くそして魔法のようで心地良い。
彼は日本語の美しさ、繊細さを大事にした歌詞を綴ると思う。独特で巧妙なメロディーラインも唯一無二である。ストリングス等によるアレンジもなかなか面白くて深みを感じさせる。アウトロでまたうっとりしてしまう。
c/w曲「神秘的」は日本的情緒に溢れた温かなサウンドで、春の訪れを感じさせる。
とにかく何度も噛み締めるようにして聴きたい珠玉のシングル。
≪ほの甘いカルピスの味≫は良い言葉だと思う。
ところで、今日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)でのパフォーマンスも圧巻だった。「ぼくらが旅に出る理由」もやはり名曲。タモさん、そして同じく出演していたX JAPANとのスリーショットが印象的で、これは本当に2017年のMステか!?とどこか感慨深かった。最高。