約束のカタコンベ

生活の記録

花澤香菜「KANA HANAZAWA Concert 2018 “Spring will come soon”」ライブレポート

花澤香菜さんの2018年初コンサート『KANA HANAZAWA Concert 2018 “Spring will come soon”』に参加してきた。

 

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会場は新宿文化センター。

 

KANA HANAZAWA Concert 2018 “Spring will come soon”
【日時】
2018年2月10日(土)
開場17:00/開演18:00
【会場】 
新宿文化センター
【チケット料金】
全席指定 7,344円(税込)
http://www.hanazawakana-music.net/news/detail.html?p=487515

 

先日リリースした最新シングル『春に愛されるひとに わたしはなりたい』を引っ提げての一夜限りのコンサート。単独ライブは昨年春に敢行した『Opportunity』ツアー以来なので、久しぶりに花澤さんの歌をたっぷりと堪能できる機会となった。

本公演で特筆すべきはバンドメンバー。先のシングルで制作に携わったバンマスの佐橋佳幸氏(ギター)を中心に、豪華な布陣で全編生演奏された。

 

まずは2ndアルバム冒頭に収録されている「バースデイ」でスタート。「Silent Snow」はこの季節に聴くと沁みる。

MCでは前日にヨガを教わった話に。丹田と呼ばれるへその下部分に力を入れ、集中して呼吸することで、何者かがそこに宿っているのが見えたという。そしてその人物が、まさかの『相棒』でお馴染みの水谷豊さんだった。花澤さんの「ここには豊がいるの!!!」で会場に笑いが起きた。

 

明けて、「happy endings」「透明な女の子」「初恋ノオト」と新旧のシングル曲が続いた。秦基博氏作曲による「ざらざら」も披露された。どの曲も、オリジナルの良さを汲み取りつつ大胆にアレンジした演奏で、そこに花澤さんのウィスパーボイスが上手くハマっていたと思う。

そして、佐橋さんと二人きりでセッションをする"まったりコーナー"が始まった。花澤さんのトークに「オリンピックの話でもします!?」と佐橋さんが茶々を入れつつも(?)、シングルのカップリング2曲の制作秘話が展開された。楽曲のアイデアやテーマは、二人で何度もメールでやり取りして固めていったという。曲の1番はすぐに出来上がったとか。ちなみに佐橋さん曰く、「昔は留守電にメロディーを吹き込んで家に帰ってから思い出していた」らしい。

 

まったりトークの後、「君がいなくちゃだめなんだ」「Trace」を歌唱。佐橋さんのキレのある、それでいて"エモい"ギターと花澤さんの歌声がシンクロしていた。続けて、キーボードの堀江さんを交えての「ひなたのしらべ」。バンドメンバーが再び集結すると、「夜は伸びる」「春に愛されるひとに わたしはなりたい」と続けて最新シングル収録曲から披露した。花澤さんも語っていたが、水野さん*1本当に良い曲を書くな。

 

「ここで、1曲だけカバー曲をやりたいと思います!」と花澤さんが告げ、槇原敬之氏の超名曲「もう恋なんてしない」のカバーが披露された。アレンジ含め最高だった。

花澤さんも話していたが、普段のライブでカバーを聴けるのは珍しいことである*2。なお、佐橋さんはこの曲のオリジナルでギターを弾いている。「全盛期の時ですが・・・」という佐橋さんの呟きに「何言ってるんですか!今も凄いです!」と花澤さんが続いた。

 

「ライブもあっという間に後半戦です。盛り上がっていきましょう!」と花澤さんが告げ、「25 Hours Day」へ。「CALL ME EVERYDAY」では通称"もしもしタイム"でコールアンドレスポンス。客席を3つに割ったり、男女別にしたりで掛け声を集め会場を盛り上げた。最後は疾走感溢れる「あたらしいうた」で本編終了。

 

アンコール。「ライブではあまり歌うことのない曲をやりたいと思います」と前置きした上で披露されたのは「flattery?」*3。クラップが似合う曲で、優しくもナチュラルなアレンジだった。「星空☆ディスティネーション」で恒例のシンガロングで一体感を生んだ後は、佐橋さんのギター一本で「おやすみ、また明日」を歌唱した。曲中の《あともう一回お風呂に入るとか・・・》あたりのセリフパートは、「それとも・・・平昌オリンピックでも観る?」「それとも・・・日本酒?おつまみはあん肝?なめろうかな・・・」などと本ライブ限定仕様となっていて会場を沸かせた。

 

「SACRA MUSICになってどうなるかなーって思ったけど、皆さんの顔を見て安心しました。これからも本業の声優、そして音楽や舞台と、様々なことに挑戦していくので、見守ってくれたら嬉しいです」と挨拶し、19:52終演。

アルバムリリース後のようなコンセプトライブではなかったこともあり、新旧織り交ぜた楽曲の数々を披露してくれたので幸せだった。花澤さんの歌もバンド演奏もとても素敵で、ライブタイトルの通り春の息吹を感じさせる贅沢な一夜となった。早くも新曲を鋭意制作中とのことで、そちらも心待ちにしたいと思う。

 

2018年2月10日(土)
花澤香菜「KANA HANAZAWA Concert 2018 "Spring will come soon"」セットリスト
01. バースデイ
02. Silent Snow
03. happy endings
04. 透明な女の子
05. 初恋ノオト
06. ざらざら
07. 君がいなくちゃだめなんだ
08. Trace
09. ひなたのしらべ
10. 夜は伸びる
11. 春に愛されるひとに わたしはなりたい
12. もう恋なんてしない(original:槇原敬之)
13. 25 Hours a Day
14. CALL ME EVERYDAY
15. あたらしいうた
<encore>
16. flattery?
17. 星空☆ディスティネーション
18. おやすみ、また明日

 

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春に愛されるひとに わたしはなりたい(初回生産限定盤)(DVD付)

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*1:言うまでもないが、いきものがかりのメンバー。

*2:シングルのリリースイベントでは比較的カバー曲は歌唱されている(「ざらざら」リリース記念イベントなど)。

*3:2ndアルバム『25』DISC1に収録。