フジテレビ夕方の再放送枠・メディアミックスαにて今度は『救命病棟24時』の第4シリーズ*1が放送されていたのでまた録画しつつ全話観た。
※第3シリーズの感想記事は以下埋め込みから。
第4シリーズは前作とはまた打って変わって、救命医の不足や過重労働など、限界寸前の救命医療の現実を突きつけるようなテーマで新鮮だった。
進藤先生(江口洋介)はこれまでと同様"アツい男"として描かれていたが、そのスーパードクターっぷりが周囲との温度差になっていたので観ていて少々辛かった。とはいえ、話数が重なるにつれてこの点は気にならなくなった。
進藤先生・小島先生(松嶋菜々子)に並ぶ準主役として、今作で登場するユースケ・サンタマリア演じる澤井医局長もクールで良いキャラクターだった。ドリカムの「その先へ」が流れるエンディングのラスト、渋谷のスクランブル交差点で3人で立っている画が地味にカッコ良い。あと個人的には、第5話の山城さん(木村多江)の子供とのやり取りは医局長の意外な一面が垣間見えてほっこりしたので好きだ。
印象に残った回と言えば、第6話。この回は、頭がイかれた感じのストーカー男が硫化水素を武器に高度救命救急センターを占拠するという割とぶっ飛んだ内容で度肝を抜かれた。逆恨み怖い。こうやって唐突にサスペンス風に仕上がることがあるから『救命病棟24時』は楽しい。
惜しむらくは、全7話だったことか*2。もう少し話数があればよりテーマの掘り下げができたのではないだろうか(というか単純にこのメンバーでの救命をもっと観たかった)。
第3シリーズまでのキレはないかもしれないが、これはこれでアリな『救命病棟24時』だと思う。