約束のカタコンベ

生活の記録

救命病棟24時 第3シリーズ【感想】

最近フジテレビ夕方の再放送枠で『救命病棟24時』の第3シリーズ*1が放送されていたので全話録画して一気に観た。改めて観返してみるとやはり完成度の高いドラマである。

第3シリーズでは、今後30年以内に70%の確率で発生すると言われている首都直下地震に見舞われた東京を舞台に、高度救命救急センターの医療従事者達が被災者を助けるべく奮闘する姿が描かれている。

 

2005年制作ではあるが、被災者のトリアージやクラッシュ症候群など、実際の被害想定を基にした徹底的な描写がドラマのリアリティを高めている。『救命病棟24時』らしいスピーディーなオペの演出も緊張感があって良かった。

登場人物は『救命病棟24時』シリーズの顔でもある江口洋介や松嶋菜々子を始め、被災地の支援に力を尽くす政治家を演じる仲村トオル、コミカルな演技を見せる大泉洋、医大生が似合う小栗旬、クールな小市漫太郎など、とにかく一人ひとりに個性があり、魅力を感じさせる。まだ若かりし頃の井上真央も序盤で出演していたので驚いた。

どの回も印象深く、諦めないことの大切さ、命が続くことの素晴らしさを強く訴えかけるストーリーに毎回心揺さぶられた。第10回の親子の回は目頭が熱くなった。

主題歌であるDREAMS COME TRUEの「何度でも」は最高のタイアップだと思う。このドラマにはもうこの楽曲しかないというくらい合っている。

 

最終回での阪神淡路大震災の復興写真にも感動した。防災意識が求められる昨今、こういうドラマがまた必要とされるのではないかと感じた。2017年の今観ても色褪せない、人々の生きる希望を描いた名作だ。

 

救命病棟24時 第3シリーズ DVD-BOX

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*1:フジテレビ系火9ドラマ・2005年1月クール。