約束のカタコンベ

生活の記録

ヒカリノアトリエ / Mr.Children

Mr.Childrenの2年2ヶ月ぶりのニューシングル『ヒカリノアトリエ』。

2017年最初に買ったCDとなった。

 

ヒカリノアトリエ

 

 

表題曲「ヒカリノアトリエ」はNHK朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』主題歌。

昨年9月に参加した「虹」ツアーで一足先に聴くことができたが、改めてCDで聴き込むことで歌詞がどんどん沁みてくる。

イントロから心地良いサウンドで一日の始まりを想起させるかのようである。

歌い出しが≪「雨上がりの空に七色の虹が架かる」≫で、通例であればこの常套句のようなフレーズを締めに持ってくるところだが、早速その次で≪って そんなに単純じゃない この夢想家でも それくらい理解ってる≫と否定している。ここがもう桜井節というか、Mr.Childrenにしか生み出せない曲であると強く感じることができて嬉しい。

あくまでも虹は≪100万回のうち たった一度ある奇跡≫だけど、いつかその虹が空に架かるのを信じて"今"を生きよう、そうすればきっとそれを見ることができるはず―――そんなメッセージを示していると思う。≪薄暗い雲≫とか、ポジティブな言葉の中に敢えてネガティブな言葉を織り交ぜることでメッセージを際立たせる構成が本当に巧みである。そして、このバンドとしては恒例ではあるが特に伝えたいことを1番ではなく2番のサビに詰め込む手法もニクい。

デビュー25周年という記念すべき年の最初を飾るに相応しい、聴く人の背中をそっと押してくれるようなMr.Childrenらしい希望に満ち溢れた一曲である。

 

また、本シングル、昨年の「虹」ツアーにて披露した楽曲のスタジオライブ音源、さらにはライブテイクまで収録しているのだから太っ腹である。どうしてこれらの曲を選んで今回収録したのか、という点も非常に興味深い。ある意味「くるみ」や「PADDLE」などにも「ヒカリノアトリエ」に似通ったところがあると言えるのかもしれない。

そして「ヒカリノアトリエ」もそうだが、全体を通してアコーディオンの音色が印象的で、今までのMr.Childrenにはなかったアンサンブルに仕上がっているのも大きなポイントだと思う。

ところで、CDをインポートする際に気付くと思うが、今回シークレットトラックが収録されている。収録内容については伏せるが"アレ"を丸ごと入れたのかと思うと何だかニヤりとしてしまう。

 

・・・そういえば、今夏ドーム&スタジアムツアーが決定したと聞いた。行きたい。

デビュー25周年というMr.Childrenのメモリアル・イヤー、まだまだワクワクさせてもらえそうで楽しみだ。