この前クリアした『STEINS;GATE 0(シュタインズ・ゲート ゼロ)』について。
科学アドベンチャーシリーズ第2弾『STEINS;GATE』シリーズ最新作であり初の正統続編。
※以下、一部ネタバレを含みます。
プラチナトロフィー取得までは約30時間程度だった。
今作ではRINEと呼ばれるゲーム内でのチャットツールがあるものの、直接的にストーリー分岐には関係なかった。前作同様、特定のキャラクターからの着信に出るか出ないかで変化していくようなフォーントリガーが採用されていた。
さて、『0』は『線形拘束のフェノグラム』のようにシュタゲのスピンオフ作品という位置付けではなく、れっきとした続編である。しかし蓋を開けてみれば、本家シュタゲの物語に深みをもたせるための前フリ的な作品に感じた。PS4版初回生産パッケージには無印シュタゲを無料かつフルHD画質で全編遊べるプロダクトコードが封入されているのだが、何となくその理由を理解した。
本作の鍵を握る"人工知能"と邂逅する序盤、そして重要なキーワードの一つである"新型脳炎"が絡んでくる中盤からはシュタゲの良さを再確認したし、何より科学ADVシリーズらしさを感じ取れて嬉しかった。ただ、物語が収束していく終盤にかけてパワーダウンが否めなかったというか、色々なテーマに手を出したわりに上手く消化できていなかったように思えた。無印シュタゲのように、緻密に張り巡らせた伏線の数々を破竹の勢いで回収していくあのカタルシスを味わえることを期待していたのだが、どうしても「シュタゲの前フリ」で留まってしまったのは勿体なかった。実際「俺たちの戦いはこれからだ!」なラストになっていたし。
『0』を一つの物語として見ても、岡部と同じリーディングシュタイナーが発現していた新型脳炎患者のフブキが中途半端にしか関わってこなかったところとか惜しかったかも。更なる続編につなげるためにわざとあやふやにしているのか、それともアニメで補完・・・?
シュタゲの続編としては少々物足りなかったが、スピンオフやらファンディスクやらと思えば割かし楽しめると思う。また無印シュタゲがプレイしたくなること必至。無印の前にいきなりシュタゲゼロ!はオススメできないが。
そういえば、劇中で数えるほどしかなかったけど、やはり"鳳凰院凶真"の登場は「私は今まさにシュタインズ・ゲートをやっているんだ!」とテンションが上がった。シュタゲは凶真あってこそだと思う。
とりあえずまゆしぃはシュタゲゼロで株を上げたかな。ほんと、好感度高いっす彼女。