年の瀬!大晦日! 最後の最後に2014年のマイベストCDを10枚選んでみようではないか、と思い立ったので必死に…いや、適当に振り返ってみた。主に邦楽。独断と偏見で今年の10枚を。
サクラカウントダウン/乙女新党(2014年3月5日リリース)
いきなりアイドルじゃないか!というツッコミはさておき、シリアスな路線ではある。 別に妄想交換日記にお返事を書くわけでもリア充宣言するわけでもないが、このエモーショナルな曲展開も過去3作同様に聴いたら忘れられない。 4人による最初で最後の卒業ソング、今年印象深い一曲ということで選出した。 ちなみに、なぜ1stアルバムではなくこの4thシングルを選んだのかについては説明し始めると長くなりそうなので割愛する。
フューシャ/Salley(2014年4月9日リリース)
とにかく通しで聴くには心地良いアルバム。 まだ1枚目のフルアルバムではあるが、完成度は高い。
独特の歌声とエッジの効いたギターはなかなか癖になる。
「赤い靴」の直後に「青い鳥」があり、まるで絵本の世界のようだ。
period/androp(2014年3月5日リリース)
これまでのアルバムの頭文字は全て“androp”から取ってきたもので、今回はその最後を飾るまさに集大成の作品。
冒頭の「Singer」を経て「Voice」に入っていく流れが本当に素晴らしい。
最後の「Stardust」まで突き抜けていく感覚が気持ち良い。
個人的には特に「Melody Line」がお気に入り。
ここからまた新たなandropが動き出す、ある意味始まりの終止符である。
足音 ~Be Strong/Mr.Children(2014年11月19日リリース)
Mr.ChildrenがCDシングルを世に送り出すのは実に2年7ヶ月ぶりのこと。
それを抜きにしても、表題の「足音 ~Be Strong」は小林武史氏の力を借りず、メンバー4人だけで作り上げた力強い一曲。
次の一歩を踏み出すMr.Childrenの“今”が体現されていると感じた。
“今という時代は言うほど悪くはない”という歌詞に心打たれる。
「放たれる」は配信版よりも音に厚みが増しているし、「Melody」は煌めきがありつつもポップ。
LIFE/フジファブリック(2014年9月3日リリース)
「昔のフジファブリックも今のフジファブリックも好きだ」と確信させてくれるかのような一枚。
躍動感に満ち溢れているのが聴いていてすぐに分かる。
叙情的に響く「LIFE」からダンスナンバーの「バタアシParty Night」までバラエティ豊か。
もっとこのバンドの音が聴きたくなること必至。
涙の落ちる速度/nano.RIPE(2014年1月8日リリース)
nano.RIPEがまた味わい深い一枚を生み出してしまった。
優しさや強さや儚さ、様々な感情が一音一音に込められているように思える。
歌詞にも注目である。
過去の楽曲のアコースティックアレンジなどが収録された3枚組の初回限定盤Aは残念ながら入手困難だが、是非この世界を覗いてみてほしい。
ラブストーリー/back number(2014年3月26日リリース)
例の如く恋愛の歌は多いが、12曲それぞれに物語があるのでどれも唯一無二である。
決してキラーチューン「高嶺の花子さん」だけではない。
何度聴いても飽きない。
「世田谷ラブストーリー」は心に沁みる。
新世界/ゆず(2014年2月19日リリース)
ゆずとしては原点回帰的なアルバム。
初めて聴いたとき、「あ、懐かしいな」と。
一人ひとりが作り出す未来こそが新世界だと背中を押してくれるかのようだ。
「素顔のままで」のストリングスが好き。
スキマスイッチ/スキマスイッチ(2014年12月3日リリース)
1曲目の「ゲノム」からスキマスイッチの本気を感じるアルバム。 前々作・前作は手探りで作ったという印象を受けたが、今作は実にストレート。でも奥は深いのだろうな。 全10曲という構成が絶妙。捨て曲なんてものは存在しないので何一つ飛ばせない。 これはライブにも期待せざるを得ない。
Crazy Crazy / 桜の森/星野源(2014年6月11日リリース)
「Crazy Crazy/桜の森」(初回限定盤)(DVD・スリーブケース付)
- アーティスト: 星野源
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2014/06/11
- メディア: CD
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自分の中での2014年のレコード大賞はどう考えてもこれ。 「Crazy Crazy」は狂った頭でも別にいいじゃん、という開き直ったかのような歌詞がもう最高である。奈落の底から化けた星野源という男の可笑しさがとにかく炸裂している。爆音で聴くべき一曲。 「桜の森」は多分今年1番聴いた曲。J-WAVEの春のキャンペーンソングということもあってかリリース前からガンガン聴いていた。星野源によるダンスミュージックの金字塔。官能的な歌詞も魅力の一つ。
カップリングの2曲も音楽を楽しんでいるということが滲み出ていて気持ち良い。 狂ったかのようにヘビロテが止まらない魅惑の一枚。
以上が2014年マイベストCD10選。 来年も沢山のいい音楽に巡り合えることを期待している。よいお年を。