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約束のカタコンベ

春一番よりもセンセーション

放送禁止「ワケあり人情食堂」感想

先日録画で視聴した。2017年1月2日フジテレビにて放送。

とある事情により放送禁止となったドキュメンタリー映像を再編集し放送するという、フジテレビ深夜でゲリラ放送していたフェイク・ドキュメンタリー『放送禁止』シリーズの最新作が満を持して登場。

 

劇場版3作品を除くと地上波での放送は2008年以来久しぶりのことである。第7弾のタイトルは「ワケあり人情食堂」。

訪れるワケあり客の人生相談を請け負う"平成肝っ玉母ちゃん"経営のワケあり食堂に密着するという内容だが、徐々に話が二転三転し思わぬ展開に。そして最後は『放送禁止』恒例、ドキュメンタリーらしい着地が成功したかのように見せてくる。

 

今回は"外国人犯罪"がテーマ。相変わらず専門家へのインタビュー映像などはマジもんなのでそれっぽくなってた。そして登場人物も個性豊かな面々が揃っていた。ボーイフレンドに殺されそうになってるフィリピン人の女など。

過去作と比較すると、謎解き部分は比較的簡単だった。というか、番組終盤でヒントを提示するパートがほぼ答え合わせの役割を果たしていたので、最後まで観れば誰もが隠された真実に辿り着けたと思う。

バイトの子が布巾をテーブルに叩きつけるシーンとか怖かったし、時折出現する遠くからこちらを見守るじいさんが不気味だった。

あと、トラック運転手のトクさんがアレをカミングアウトする場面が直球という感じで一番良かった。

 

『放送禁止』としては初の試みだったが、今回はくりぃむしちゅー有田哲平ストーリーテラーとして採用していた。よって、構成としては"『放送禁止』新作の上映会が行われる"体で、本編が終わると有田が観ていて引っかかった点を全て挙げてくれるという親切仕様だった。

多分今まで観てきた人からすれば蛇足だと一蹴されて終わりそうな試みではあったんだけど、そもそも放送日は深夜とはいえ正月三が日の中日。ただでさえ本物のドキュメンタリー番組と勘違いしてクレームを入れる視聴者も存在するレベルなので、まあこういう措置?もまた然りかな、とは思った。

とりあえず久しぶりに地上波で『放送禁止』の新作をやってくれただけでもフジテレビありがとうと言いたい。今年またもう一作あれば嬉しいな。今度はもっと真相が見えづらい作りを期待したい。

それにしても、スマホ全盛の今の時代、テレビを隅から隅まで凝視していないと本当のことが分からない、ながら見は駄目!と突っぱねるようなこの番組のスタンスは案外貴重かもしれない。

 

www.fujitv.co.jp