約束のカタコンベ

生活の記録

ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2016-2017「20th Anniversary Live」@日本武道館(2017/01/11)

ASIAN KUNG-FU GENERATION結成20周年記念ライブツアーの日本武道館公演2日目に行って来た。

 

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アンコールを含め全32曲を披露するというある意味大盤振る舞いのようなライブだったが、「フラットな感じで楽しんでほしい」という後藤氏の言葉通り肩の力を抜いて臨むことができた。

セットリストは以下の通り。

 

2017年1月11日(水)
ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2016-2017「20th Anniversary Live」@日本武道館2日目 セットリスト
01. 遥か彼方
02. センスレス
03. アンダースタンド
04. 暗号のワルツ
05. ブラックアウト
06. 君という花
07. 粉雪
08. マーチングバンド
09. 踵で愛を打ち鳴らせ
10. 今を生きて
11. E
12. Standard / スタンダード
13. ブラッドサーキュレーター
14. 月光
15. 振動覚
16. リライト
17. ループ&ループ
18. 君の街まで
19. マイワールド
20. 夜の向こう
21. ラストシーン
22. サイレン
23. Re:Re:
24. 24時
25. 真夜中と真昼の夢
26. 海岸通り
〈encore〉
27. ソラニン
28. Wonder Future / ワンダーフューチャー
29. タイムトラベラー
30. 八景
31. さよならロストジェネレイション
32. 新世紀のラブソング

 

前半はライブではなかなか演奏しないような珍しい楽曲が盛りだくさんで嬉しかった。一発目に「遥か彼方」を持ってくるところでもうシビれた。「暗号のワルツ」から「ブラックアウト」へと繋がる流れにもワクワクした。

「すげえ懐かしい曲やります」という宣言のあと始まった「粉雪」。まさかここで聴けるとは。予想できなかった。

「横浜の最寄りのスタジオの部屋番号が付いた曲をやります。聴いてください、E」の言葉でまたしても歓喜。「E」は『君繋ファイブエム』の中でも屈指の名曲・・・というか個人的に好きな曲なので聴けて嬉しかった。

MCでは映画『oasis:supersonic』を観てきたという話題に。

oasisとか、10代の頃憧れてたロックスターってほんと滅茶苦茶で、歌とかも危ういんだけど、あの5人が一回ステージに立ったら何とも言えない魅力があるんだよね。」この4人が集まると変なパワーが出ちゃうのよ」

そんな話に続いて、「ソロでもやってるけど、やっぱりアジカンには敵わないなと。生涯これ以上のバンドは組めない。この4人が集まってアジカンになると変なパワーが出る」と語る後藤氏。アジカンというバンドの大きさが垣間見えてなかなか感慨深いものがあった。

「Standard / スタンダード」「ブラッドサーキュレーター」といった最近の楽曲のパフォーマンスも、今のアジカンの勢いや力強さを体現していたと思う。

 

ライブ中盤では『ソルファ』再録盤の楽曲を収録順にまるごと披露するという怒涛の展開が。「振動覚」が始まった瞬間これはもしや今回『ソルファ』の曲全部やるのではと密かに期待したが・・・マジだった。流石。メンバーが身に着けていた『ソルファ』ジャケ仕様のシャツも洒落ていた*1

オリジナルの『ソルファ』リリース当時のツアーでは演奏技術などの面で悔しい思いをしたらしい。そのときの日記を読み返したらメンバーの揚げ足をとるような内容ばかりだったと話していた。そのリベンジを果たすという意味も込めて今回の構成にしたのだと思われる。

それにしても「サイレン」を経て「Re:Re:」が始まるという絶対的な流れは聴き応えがあった。やはりライブでは映える。

『ソルファ』の12曲、とにかくライブを意識して制作したのではないかというくらい重厚なサウンドで畳みかけてきたのであっという間だった。『ソルファ』は"永遠の名盤"だと確信した。

ストリングスを加えて演奏した「海岸通り」の贅沢で上質すぎるアンサンブルにグッときてたら本編終了。

 

アンコールでは後藤氏が「ソラニン」「Wonder Future / ワンダーフューチャー」を弾き語りで披露。どちらも歌詞がいつも以上に響いてくるので弾き語りで聴くのもまた一興だと思った。

後藤氏が一時退場し、今度は喜多氏メインボーカルの楽曲である「タイムトラベラー」「八景」が続けて演奏された。ノスタルジックはメロディーは聴いていて心地良かった。

戻ってきた後藤氏が喜多氏にかけた言葉に笑ってしまった。

「今日声出てたね。昼12時に酒飲んでたくせに。・・・"ドブ声ファルセット"って呼んでるんですけど」

 

なお、「さよならロストジェネレイション」「新世紀のラブソング」のラスト2曲は撮影可能だった。

 

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『マジックディスク』大好きなのでその中から2曲も聴けて良かった。

最後に全員で挨拶して終演。

 

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LEDビジョンを駆使した演出、アジカン好きを唸らせる申し分なしのセットリストなど、結成20周年に相応しいツアーだった。一つのロックバンドが20年続くことの素晴らしさを如実に示してくれた。同時にこれからのアジカンの決意を感じさせる、そんなステージを観れた気がする。最高でした。

*1:後藤氏「この歳になると早着替えはキツい」。行けると思ったらボタン全部掛け違えてしまったとか。