恒例のディスクレビュー。ちょうど1か月ぶり。
一分一秒君と僕の / HoneyWorks meets スフィア
HoneyWorksとスフィアのコラボシングル。メロディーは親しみやすく、スフィア4人のボーカルもあざとくなく聴きやすい。
歌詞はタイアップ先に寄りすぎな気もするが、この青臭さも嫌いじゃない。
good morning / 藤原さくら
フジテレビ月9ドラマ『ラヴソング』での福山雅治との共演で一躍注目を集めたシンガーソングライター・藤原さくらの1stフルアルバム。
福山雅治作詞曲の月9主題歌「Soup」も良かったが、このアルバムも相当クオリティが高いのですぐに気に入った。特に"「かわいい」"が好き。
サウンドの絶妙なざらつき感にスモーキーボイスが相まって最後まで気持ち良く聴ける。キュートさもありつつ洗練された一枚。
光の破片 / 高橋優
先日最終回を迎えたTVアニメ「orange」OPテーマ。
高橋優としては荒々しさこそないが、人と人との繋がりを真正面から歌う、これまでとはまた違った境地の歌だと感じた。
c/w曲の「TOKYO DREAM」は彼らしく心の丈を打ち明けるかのような曲。高橋優×亀田誠治のコラボユニット・メガネツインズによる「視力検査」もタイトルからは想像もつかないカッコよさで好き。
初回盤DVDに収録のボリューミーなコンテンツも面白かった。
Vキシ / レキシ
レキシの5枚目のアルバム。今回も豪華な共演アーティストが揃っているし、ハイクオリティなメロディに言葉遊び満載の歌詞が光っている。
「古今 to 新古今」を初めて耳にしたときの歌いつ始まるんだよ!感は異常。
個人的にはハッピー八兵衛ことASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文が参加した「やぶさめの馬」がお気に入り。
「最後の将軍」はちょっぴり切ないがアルバムの締めの曲としては実に相応しい。
恋する図形 (cubic futurismo) / 上坂すみれ
前作「Inner Urge」があまりにも振り切りすぎていたので、今作もそういうコミカルなものになるのかと思いきや、意外と真面目にテクノポップをやっていた。このピコピコ感がなかなか癖になってくる。スマホの加工アプリなどを活用したMVも小洒落ている。
c/w曲の一つ「文豪でGO!」は圧倒的リフレインにやられる。
Toyful Basket / 三森すずこ
"おもちゃ箱をひっくり返したかようなアルバム"がコンセプトの3rd AL。
YouTubeで先行公開されていた3曲はやはり音楽界のヒットメーカー達が作っただけあって、アルバム屈指のキラーチューンに仕上がっていると思う。特に前山田健一が手掛けた「FUTURE IS MINE」がアルバムコンセプトにバッチリハマっていて好き。
後半のリミックス4曲も結構イケるが、ここだけ別ディスクにしてもよかったかもしれない・・・あーでもそれだとミニアルバムになっちゃうか。
直近シングルの「Light for Knight」「Xenotopia」を収録しなかったのは英断。この2曲入ってたら絶対浮いちゃうからね。
くるりの20回転 / くるり
くるりの20回転(初回限定盤)<CD3枚組+デジパック仕様+豪華・特典ブックレット+スリーブケース>
- アーティスト: くるり
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2016/09/14
- メディア: CD
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くるりのオールタイムベスト。デビュー曲「東京」から最新シングル「琥珀色の街、上海蟹の朝」まで3枚組でたっぷりと収録。
これまでリリースしてきたシングルを時系列順に並べているだけとはいえ、1曲目から順番に聴いていくことでくるりの20年の歩みを知ることができると思う。途中これらは本当に同じバンドによる曲なのだろうか?と疑いたくなるくらい、そのふり幅には驚かされる。
ハウス系ダンスミュージックを突き詰めた「ワールズエンド・スーパーノヴァ」は今聴いても圧巻。名曲。
くるりを知っている人もそうでない人も聴くべきベストアルバム。