フジテレビが深夜に不定期放送しているホラードラマシリーズ"CX-horrors"。
その内の一つ、『カクセイ ~恐怖に目覚める6つのストーリー~』を視聴してみた。
地上波放送日は2011年3月31日。恐らく関東ローカルでの放送と思われる。
“トリハダ”の三木康一郎監督作品。
恐怖オムニバスドラマ・見たあなたはもう眠れない・・・!次はあなたが体験するかもしれない・・・今あなたの隣りにいる人を信じても大丈夫ですか?ゾクッと怖い短編集!
基本的には『トリハダ』シリーズの流れを汲んだオムニバス作品で、この世で一番怖いものは人間だという理念は変わっていない。今作では橋本愛がアイドル役として主演を務めている。このときの橋本愛も可愛い。
BGMで煽らない必要最低限の演出から不気味な笑いまで、ゆっくりと忍び寄る恐怖が今作でも色濃く描かれていたと思う。
第一話「接触」のあのコンビニ店員の女とか本当に気持ち悪いし(もちろん褒め言葉)、よくこういう役者を探してくるなと感心してしまった。第二話「暗示」で生魚をムシャムシャ食べるお母さんもまさしく狂気染みた演技をしていて怖かった。
第四話「盲愛」はフリの部分で真相に気付けるかもしれない。
オムニバスドラマと同時並行で進行するサイドストーリーは、オチ含めいつもの『トリハダ』らしい展開ではあったが、今一つインパクトに欠けていた気はした。冒頭とラストで挿入される「見えるモノだけが正しいとは限らない。」というテロップは何となく『放送禁止』を意識しているように見えた。まあファンからのビデオ流したとき何か顔映ってましたよね、みたいな。
第五話「不在」の例の部屋にいたのが主人公だと考えると色々と辻褄が合うが、役者が違うのでそのあたりはどうなのだろうか。
ちなみに今現在DVD化はされていないので観るならフジテレビオンデマンドでどうぞ。