約束のカタコンベ

生活の記録

アイドルマスター プラチナスターズ プレイ後感想

PS4の『アイドルマスター プラチナスターズ』を買った。

 

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単刀直入に申しますと、本当に残念で仕方のないゲームだった。

16時間程度プレイしたあたりで遂に限界がきた。星井美希のエクストリームライブクリアして一応スタッフロールは観たわけだが。

 

プロモーションの段階である程度嫌な予感はしていたとはいえ、ここまで想定を下回る内容に仕上げてくるとは思わなかった。モデリングやグラフィックがハード性能とともに大幅進化しているのは確かに分かるが、その部分さえ見せておけば十分だろうと踏んだのだろうか。酷い話である。

 

まず致命的なのが、全体的にゲーム性に乏しく、アイドルをプロデュースしている感覚が皆無である点。ステータスなどシンプルにした結果、キャラクターごとの強みなんてものが希薄になり個性が消えてしまった。

営業パートは過去作のようにプロデューサーとして的確な指示を出すという形ではなく、PS4のコントローラーを手帳に見立て傾けてサイコロを振るという味気ないものに。なんでサイコロの出目でTV番組の出演時間や雑誌の掲載ページ数を決めないといけないんだ。しかもPERFECT評価をはじき出しづらいという意地悪仕様。いくら簡略化するためとはいえ、これはあんまりである。延々とサイコロを振らせるだけとか桃太郎電鉄のボートレース対決かよ。

 

前作まであった思い出アピールを溜めるためのふれあいイベントは一切なくなり、アイドルとの交流は実質ランクアップのライブのときぐらいに。寂しい。そもそも、今回の舞台が合宿所なのも気味が悪い。1年間も合宿とか軟禁でもしたいのだろうか。

服・アクセサリーはライブ後に社長からの報酬やファンからのプレゼントとして入手する方式になったが、どうして自由に買い物させてくれないのだろう。そして、衣装類のは全て仕立て屋なる場所で同じものを組み合わせて強化するという仕組み。・・・これ、フルプライスのコンシューマーゲームですよ?

 

極めつけは、課金アイテム"Pドロップ"の存在。これを使うとまあ衣装やアイテムがドロップしやすくなるとのことだが、ライブセッティングの度にいちいちこのPドロップ購入画面にすぐ移行するための項目を表示させてくるのでたちが悪い。こういうのはもっとひっそりとやるべきなのだが、チュートリアルの段階で音無さんが律儀にこの課金アイテムについて説明してきてマジかと思った。ドン引き。まさか765プロにこんながめついデスクがいたとは。

 

肝心のライブパートはと言えば、リズムゲームに特化したのが仇となったのか、戦略性はなくなり作業感の強いものとなった。前作まではどのタイミングで思い出アピール・バーストを発動させようかという対戦相手との駆け引きが楽しかったのだが、今作ではただただ歌に合わせてボタンを叩いて終わりという感じに。これじゃあ別にアイドルマスターのゲームじゃなくてもいい気がしてくる。

加えて、収録楽曲は18曲で新曲はその内わずか2曲だけという寡少なラインナップ。楽曲の追加は最早お家芸とも言えるダウンロードコンテンツの購入でできるそうだが、1曲1200円~1800円と強気すぎる価格設定。前作収録曲の「目が逢う瞬間」をわざわざ初回DLCにしているのは悪意すら感じる。

 

あとは、亜美・真美、律子あたりの声に違和感を覚えた。明らかに前よりも声が高くなっていて、それでいいのかみたいな。ちなみに他にも怪しいキャククターはちらほらいた。ここにきてキャラクターの演技を弄ったのかどうかは知らないが。

とにかく、今までのアイドルマスターのゲームで一番アイドルマスター愛を感じないので残念極まりない。怒り以前に悲しくなった。グラフィックの向上とか上っ面だけ良く見せて、いざ蓋を開けてみればスッカラカンの内容・・・まるでいつぞやの"スカスカおせち事件"みたいだ。

 

こんなことなら、前作『ワンフォーオール』をそっくりそのままPS4に移植した方がマシだったなとか思ってしまった。『ワンフォーオール』はプラチナトロフィー取るまでやり込んだけど、今作でそこまでやり込もうとすると精神崩壊しそうなのでやめておく。まあそもそも、全員をSランクアイドルにしたり全楽曲をLEGENDにしたりするのにどれだけの時間かかるんだという話だが。

 

ここが765プロの墓場だった。さようならプラチナスターズ。