読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

約束のカタコンベ

通り過ぎた道はすでに 僕の中じゃどうでもいいこと

ハチミツ / スピッツ ディスクレビュー「裸で跳ねる」

最近はもっぱらスピッツの曲を聴いていて―――というつい2日前の記事と同じ出だしでいきたいと思うが、本当にスピッツは素晴らしいアルバムが多く、それぞれに独自のカラーがあるので飽きがこない。

そんなスピッツのアルバム史を語る上で欠かすことのできない一枚がある。

1995年発売の6thアルバム『ハチミツ』である。

 

f:id:purukogidon:20160627231929j:plain

 

スピッツの名を一躍世間に知らしめることとなった大ヒット曲「ロビンソン」と、その勢いのままリリースしてスマッシュヒットを記録した「涙がキラリ☆」がシングルとして収録されている。

 

スピッツのアルバムの中でも比較的メジャーというか、シングル曲だけでは知り得ないスピッツ本来の持ち味を堪能するにはうってつけの一枚である。トリッキーなリズムの1曲目「ハチミツ」から小気味良く始まって、そのまま最後の「君と暮らせたら」まで一気に聴ける。

特に「愛のことば」は元々シングル曲候補だったこともあってか完成度が非常に高い。その幽玄な世界観に魅了されつつ毎回聴き入ってしまう(後にドラマの主題歌*1としても採用された)。

 

それ以外にも、「歩き出せ、クローバー」「あじさい通り」「グラスホッパー」など、ポップもロックも様々な角度から掻き鳴らすその手腕の高さには唸らされる。全曲シングルとして打ち出しても遜色のないクオリティで、ある意味後半に配置されている「ロビンソン」ですら霞んでしまうくらいの包容力がこの『ハチミツ』にはあると思う。

ベストアルバムに限りなく近いスピッツの金字塔的作品。最高です。

*1:フジテレビ系ドラマ「あすなろ三三七拍子」(2014年7月クール)