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約束のカタコンベ

通り過ぎた道はすでに 僕の中じゃどうでもいいこと

名前をつけてやる / スピッツ ディスクレビュー「強がりながら」

最近はもっぱらスピッツの曲を聴いていて、むしろこちら側が"犬"になるんじゃないかってくらいなのだが、とにかくいいアルバムが多いバンドだと思う。

私が特に好きなアルバムが、1991年発売の2ndアルバム『名前をつけてやる』。

 

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この小太りな猫が映るサイケデリックな雰囲気のジャケットからして最高だ。

まだ「ロビンソン」や「チェリー」でヒットを飛ばす前の毒々しいスピッツの魅力が詰まっている。

 

「ウサギのバイク」で軽やかに始まって、一気に「プール」まで駆け込み、そこからまた妖艶なものを見せ付けつつ「魔女旅へ出る」で走り抜けていくイメージ。何という完璧な流れ。全11曲の構成も狙ってやってるんじゃないかと思えるほどに絶妙である。全ての曲が堂々としているので飛ばせる曲がない。というか1曲でも欠けたらこのアルバムは成立しなくなると思う。

やっぱり、『名前をつけてやる』というアルバム名含め、全体的に強がっているのだろうか。何にせよこの青臭い感じがたまらなく良い。それでいて隙のないサウンドを鳴らしてくる完成度の高さたるや。これぞスピッツの真骨頂。

 

妄想が入り混じったデンジャラスな歌詞を爽快に、そして高尚に歌い上げているところも本当にニクい。

ロマンチックで変態チックな、スピッツ初期の名盤です。