約束のカタコンベ

生活の記録

千年女優の最後の一言

WOWOWで放送されていた『千年女優』というアニメーション映画を鑑賞。

2010年に急逝した今敏監督の劇場作品2作目。公開は2001年。
なお、1作目の『PERFECT BLUE』についての記事も先日書いたので参照あれ。

purukogidon.hatenablog.com



30年前に突然姿を暗ましたある大女優が、自らの生い立ちと体験した恋の顛末を語っていくというお話。

基本的に、この映画のほとんどは老いた女優の回想シーンで成り立っている。
彼女の回想が、自身が過去に出演した様々な映画の名場面とごちゃ混ぜ状態になり、とにかく観ている側もタイムスリップしているかのような錯覚に。

この作品、場面が唐突に次々と切り替わるのに違和感が皆無であるというところが実に秀逸。
アニメという媒体を活かした、粋な演出が光ります。

90分間、終始飽きることなく画面に釘付けだった。

最後の女優の台詞には誰しも衝撃を受けること必至。
個人的には、「美しい」の一言に尽きた。

思い返してみると、伏線も色々あった気がする。もう1度観ると新たな発見ができそう。

巧みな構成で、完成度が高い作品なのでオススメしたい一作。

 

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