約束のカタコンベ

生活の記録

劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME 感想など

先週の土曜日、シネマサンシャイン池袋にて『劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME』を鑑賞してきたので、今回はその所感でも綴っていきたいと思う。

 

『花咲くいろは』は、P.A.WORKSによる初のオリジナルアニメーション作品。2011年に全26話が放送され、劇中の湯涌ぼんぼり祭りが実際に2度開催されるなど、多くの人に愛されている作品と言っても過言ではないだろう。かく言う私も、放送当時毎週欠かさずに観てたので、劇場版が制作されると知った際は仰天した気が。

 

さて、早速本編の感想を書いていくので、ここからはネタバレにご注意。

 

『劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME』(以下、HSH)の特徴は大きく2つある。

・本編の実尺約70分

・TVシリーズの後日談ではなく、時系列的には途中の話

 

この2つの特徴に関しては事前に全く予想できなかった。特に後者、HSHは普通にあの最終回のその後のエピソードが描かれるだろう、なんて心構えでいたのは私だけではないはず。

 

メインエピソードは、TVシリーズではあまり語られなかった緒花の母親・皐月の過去。それを主軸に、他の登場人物にそれぞれスポットを当てて展開していく構成になっていた。だから、緒花ファンに限らず、みんちファン、なこちファンも満足できる内容だったのではないだろうか。

 

それにしても、巴さんはHSHでは見事にお笑い役に徹していたのでとりあえず笑うしかなかった(蓮二さんもある意味ネタキャラに)。

 

(何話だったかちょっと忘れたけど)アニメで描かれた、“親子三代の繋がり”がHSHではより色濃く描写されていたのではないかと思った。やっぱ親子って必然的に似るものだな~と。

 

劇場版で遂に皐月が想いを寄せた男性・・・のちの緒花の父親になるカメラマンがその姿を現した。まあなかなかの男前で。(学生時代の)皐月を被写体に収めて、その魅力を最大限に引き出すことに・・・って何の話だこれ。とにかく、あの出会いから接吻に至るまでの過程が面白かった。ダイナミックな恋って感じ。緒花の名前の由来、そしてくせ毛になった理由はHSHでようやく明かされたのだ。

 

みんちのツンデレスタイル(?)は今作でも健在。レジェンド的な一言「ホビロン!」も勿論飛び出すのでお見逃しなく。

 

なこちの妹・弟たちも登場。というか、それにまつわるちょっとしたエピソードが描かれる。勝手にいなくなった妹と再会する云々のくだりで涙腺がデンジャラスな状態に陥っていた。

 

結名さんについては個人的に好感度上昇。TVシリーズ観返そうかな。

 

本編に夢中になっていたらもうエンディングに。花いろではお馴染みのnano.RIPEの「影踏み」が主題歌。作品の世界観に上手にマッチしていたと思う。

 

そんなこんなで、あっという間の70分だった。時間的にはちょうど良かったのではないかと。70分以上だと冗長に感じていたかもしれないし、70分以下だと物足りなさを感じていたかもしれないので。

 

改めて、「自分は『花咲くいろは』という作品が好きなんだ」とHSHを観ることで気付かされたというかなんというか、もう果てしない「何も言えねぇ・・・」感。この作品に出会えたことを幸せに感じている。

 

映画というメディアになっても変に“映画的に誇張”していなかった点は好印象。「あのいつも通りの『花咲くいろは』を堪能できればそれでいい」という私(あるいはファン)の気持ちをスタッフの方々はちゃんと理解していたからこそ、このような素晴らしい作品になったのだろう。また観たい。

 

パンフレット、そして入場者特典の色紙がこちら。

 

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・・・なんで結名さんじゃないんですか!!きもなこちとか興味ないです!!

 

 

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